A2基礎
文の強い語と弱い語を聞く
Sentence stress and weak function words
名詞・動詞など、伝えたい内容の中心を聞きます。短い機能語は弱くなりやすい一方、対比すると強くなることもあります。
なぜ聞き取りにくい?
英語の文では、名詞・主な動詞・形容詞・副詞などの内容語が強くなりやすく、冠詞・前置詞・代名詞などの機能語は弱くなりやすい傾向があります。強い語を先に拾うと、文全体の話題をつかみやすくなります。
たとえば I can send it today. なら、普通は send や today が目立ち、can や it は短く読まれます。ただし、誰が送るかを対比するなら I、送れるかどうかを対比するなら can が強くなることもあります。
「内容語は必ず強い」「機能語は必ず弱い」という規則ではありません。すでに出た情報は弱まり、新しい情報や対比したい語が目立つことがあります。合成音声でも強さの置き方は文によって変わります。
まず字幕を見ずに目立つ語を二、三語書き、その後で短い語を埋めてください。比較表の大文字は強勢の例で、下のすべての音声がその通りに読まれるという意味ではありません。
書き方と聞こえ方
I can send it today.I can SEND it toDAY.
/aɪ kən ˈsend ɪt təˈdeɪ/
一つの読み方です。can が弱形 /kən/ になっています。
a cup of coffeea CUP of COFFEE
/ə ˈkʌp əv ˈkɔːfi/
米語の参考形です。a と of が弱くなる位置を示します。
I can do it.I CAN do it.
/aɪ ˈkæn du ɪt/
「できる」を対比する場合の例。can が強形 /kæn/ になります。
カタカナはおおよその目安です。正確な音は発音記号と音声で確かめてください。
会話の中で聞いてみよう
ディクテーションの音声から、その文だけを再生します。まずふつうの速さで、聞き取れなければゆっくりで。
Yes, please. And a cup of coffee.
うん、お願い。あとコーヒーも。
👂 cup と coffee を目印に、その間の短い of を拾います。
From two to three thirty, for six people.
二時から三時半まで、六人です。
👂 時刻と人数が大切な情報です。数字と、その間の to / for の長さを比べます。
I'll send it to him this afternoon.
今日の午後に送ります。
👂 send と午後の時刻情報を目印に、短い代名詞や前置詞を探します。
Then let's go to the new art museum.
それなら、新しくできた美術館に行こうよ。
👂 行き先の情報を聞き、to や the とどの程度強さが違うか確かめます。
Your desk is next to the window, near Ken's.
レオさんの席は窓際で、ケンさんの席の近くです。
👂 desk・window・Ken’s など場所を特定する語を先に拾います。
They're on the table by the door.
ドアのそばのテーブルの上にあるよ。
👂 table と door を目印に、on the / by the を埋めて聞く練習です。
この音を練習
ほかの音の変化
A2 例文 9
can と can't の聞き分け
I can go.I k'n GO./aɪ kən ˈɡoʊ/
肯定の can は弱く短い /kən/、否定の can't は強くはっきりした /kænt/。t の音よりも「can の部分が強いか弱いか」で聞き分けます。
A2 例文 6
子音と母音をつなげて聞く
pick it uppick-it-up/pɪk ɪt ʌp/
pick it up のように、語末の子音と次の母音は続けて発音されます。単語の切れ目より、つながる音を手がかりに聞きましょう。
A2 例文 6
to・for・of・and・at の弱形
totuh/tə/
to /tə/、for /fər/、of /əv/、and /ən/、at /ət/。意味をつなぐ短い語は、強調しないと母音が弱くなることがあります。
A2 例文 7
'll・'ve・'d・'re を聞き取る
I'llI-l/aɪl/
I’ll・we’ve・she’d・they’re は、主語と助動詞が短くつながった形です。短い子音と、後ろに続く動詞を手がかりにします。